リニアイメージャー BW-9000の導入社会医療法人財団石心会 川崎幸病院様

社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院(以下、川崎幸病院)は「患者さん主体の医療」「地域に密着した医療」「医学的根拠に基づく高度な医療」を理念とした高度急性期医療に力を入れている病院である。
2012年6月1日に川崎駅前に新設移転。9月には61床増床し326床になった。これに伴い「救急・総合診療部」を設置し、救急車、救急患者を全面受け入れできるように体制を強化した。
また、病院内の治療に留まらず、地域への啓蒙活動の一環として医療情報を提供する講演会「かわさき健康塾」を日々開催している。

同院は6月の新設移転に際し、アイメックスの「リニアイメージャー BW-9000」を導入した。
今回は、導入に際し機器選定を担当した石心会 本部事務局 電子カルテ推進部 部長 原田昌明氏に選定のポイントを伺った。

「リニアイメージャー BW-9000」導入経緯

社会医療法人財団石心会では、川崎市幸区にて一般外来診療部門を担う施設「川崎幸クリニック」にて1998年9月より電子カルテシステムを導入し、以来十数年にわたって各施設にて電子カルテシステムを使用運用してきた。今回、同じ川崎市幸区にある川崎幸病院の新築移転に際しては電子カルテの基本部分はあまり手を入れず、「各部門システムの拡張」、「ハードウエアの増設と整備」、「院内LANネットワーク基盤の整備」に力を注いだ。

同病院ではこれまで、入院患者への注射誤薬防止の為にバーコードによる3点認証システムを運用してきたが、バーコード入力に使用していたPDA(携帯端末)の筐体大きさ、液晶画面サイズ、操作性に限界を感じていた。そこで今回は、「現場での操作性を重視したい」との看護部長の要請から、無線LAN接続されたノートパソコンにバーコードリーダーを接続し、病棟回診用カートに搭載する、という基本方針を早期から決定、その前提に基づいて安価で高性能な機種の検討が行われた。

「BW-9000」の選定ポイント

バーコードリーダーは複数の候補機種の中から、実機を比較した上で決定された。 このシステムでは、患者の腕に巻かれたリストバンドのバーコードをスキャンするため、バーコードに非接触で確実に読み取る事が必須条件となる。これまで使用してきたPDAのバーコード読み取り性能が優れていたため、これと同等以上の性能が要求されたが、実機検証の結果、今回アイメックスの「BW-9000」の採用に至った。
また、この機種のボディの色が、多くのバーコードリーダーに採用されているクリーム色ではなくホワイトであることや、スキャン時に点灯するランプのブルーが清潔な印象与えること、加えて抗菌仕様であることが医療現場にマッチしていることも採用に至る理由だった。
看護師はカートを移動しながらベッドサイドまで移動し患者注射実施の際は必ず1)看護師の名札のバーコード、2)患者のリストバンドのバーコード、3)薬のバーコード、以上、3つのバーコードをスキャンする。その情報を元に確かにその患者本人に実施すべき注射であるかのチェックと誰が注射を実施したかの記録がなされる。万が一異なった薬がワゴンに載っていた際にも事前に発見することができる仕組みになっている。

バーコードシステムの機器構成と導入規模、業務内容

今回の患者注射誤薬防止システムは「看護支援システム」の一部機能として実装されている。
バーコードリーダーはノートパソコンにUSB接続されナースカートに搭載し使用している。
看護師はカートを移動しながらベッドサイドまで移動し患者注射実施の際は必ず
1)看護師の名札のバーコード
2)患者のリストバンドのバーコード
3)薬のバーコード
以上、3つのバーコードをスキャンする。
その情報を元に確かにその患者本人に実施すべき注射であるかのチェックと誰が注射を実施したかの記録がなされる。万が一異なった薬がワゴンに載っていた際にも事前に発見することができる仕組みになっている。

バーコードリーダー使用上の工夫点

24時間体制の病室内で使用しているため、患者への配慮から、設定で読み取り音を消してバイブレータ機能を有効にしている。
看護師はブルーに光るランプとバイブレータの振動の両方で読み取り確認している。

アイメックスへの要望

導入から3ヶ月が経過したが、読み取りを含め、何も問題は起きていない。 機種選定過程で、バーコードリーダーを通信販売で一括購入しようかと思った時期もあったが、最終的にメーカーであるアイメックスと密な関係で取引ができたことで非常に安心感がある。
故障を考え予備機を数台購入したが、基幹の仕組みを支える重要な機器であるため、障害時には迅速な対応をお願いしたい。

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