テンキー付次世代型データコレクタ BW-220シリーズの導入日本出版販売株式会社 図書館選書センター様

日販図書館選書センター様は、日本の出版物の取次最大手企業である日本出版販売株式会社(日販)によって運営されている、学校図書館・公共図書館を対象とした学校司書・司書教諭・図書館司書のための選書施設です。
今回は、アイメックスのテンキー付データコレクター「BW-220CB」を導入する事によって、利用者サービスの向上と、大幅な業務改善を実現した同センターの導入事例をご紹介いたします。
図書館営業部 図書館選書センター コンシェルジュの佐藤様にお話しをうかがいました。

図書館選書センターの特長

このセンターの特長をお教えください。

佐藤様:学校図書館、公共図書館を対象として常設された学校司書・司書教諭・図書館司書向けの選書施設です。 図書館と同じ「日本十進分類(NDC)法」に基づいて並べられた3万冊規模の図書見本を実際の展示イメージで閲覧することができ、センターを訪れる利用者の理想の図書館づくりをサポートしています。
書店ではなかなか見ることのできない図書の現物を揃えていますので、実際に内容を確認していただいた上で購入を検討していただくことができます。

センターのオープンはいつでしょうか?

佐藤様:2016年12月にオープンしました。

このセンターはどれ位の方に利用されていますか?

佐藤様:2018年4月から2019年3月までの1年間の実績で、約1,300の図書館の方においでいただきました。
1日に最大で80館まで対応可能なのですが、すべて予約で埋まってしまう日もあります。
図書館選書センター

導入前の課題と、導入のきっかけについてお聞かせ下さい

佐藤様:センターがオープンする前は、弊社が運営している図書展示会と同じように、利用者の方が図書を選ぶ際、本にはさまれた短冊を抜き取る方式を採用する予定でした。
この図書展示会では、購入予定図書に挟み込まれている短冊を利用者が抜き、その束を受付カウンターに持ってきていただき、受付で注文書を作成する、という流れでした。
受付担当者は短冊に付いたバーコードを1件ずつ読み取って注文書を作成・プリントし、利用者に渡すという形で運営をしていたのですが、

・図書の選定中に合計金額がわからない(予算との比較をしながら図書を検討できない)

・注文書の作成に時間がかかり、待ち時間が長い

というような利用者からのお声があり、さらに短冊は、利用者が書き込みをしたり、お持ち帰りいただいておりましたので、補充作業が頻繁に発生し、その手間とコストの削減も運営側の大きな課題でした。

これらの課題を解決すべく、SIerの日販コンピュータテクノロジイ株式会社様による機種選定とシステム設計が行われ、導入に至りました。

データコレクター「BW-220CB」の導入規模をお教えください

佐藤様:50台導入しました。
そのうちの40台を午前と午後に分け、1日に最大80館の利用が可能になっています。

使用開始はいつからですか?

佐藤様:このセンターがオープンした2016年12月に導入し、稼働を始めました。

導入後、業務はどのように変わりましたか?
また、本システムに関する利用者のお声がありましたらお聞かせ下さい。

佐藤様:これまで使用していた短冊を完全に廃止して、データコレクタを使用する方式に変更しました。

図書館選書センター

選書の流れ

(1)(2)利用者の方に受付でBW-220CBを渡す。
(3)(4)利用者の方は館内の蔵書を自由に閲覧し、購入予定の書籍の図書バーコードを読み取る。
(5)(6)終了後、BW-220CBを受付に返却し、選んだ書籍一覧をプリントアウトする。

BW-220CBにはアイメックス社で開発した専用のアプリケーションを搭載しています。
操作手順としては、選定した書籍JANコード上下二段のバーコードをBW-220CBで読ませ、冊数を入力します。
また、必要に応じて個別の識別フラグも入力することができますので、利用者は「後で検討する」「念のため選書した」などの確認が可能です。
書籍JANコードの下段には価格情報が入っており、これを読み取ることにより、価格情報を取得し、冊数と合計金額を確認する画面を作りました。
これにより、書籍を選びながら、今、予算に対してどれくらい選定しているかがその場で把握できるため、利用者の方に大変喜んでいただいています。

PCへの入力作業が一瞬で完了!

また、BW-220CBはハンディターミナルと比較して小型軽量で持ち易く、キーの数も少ないため、利用者の方にもシンプルで分かり易く、操作し易いと評判です。
初めて操作する方は多少慣れが必要ですが、次回来場からは問題なく操作できています。
ハンディターミナルと比較して端末の価格が1/3程度と安価なことも弊社としては魅力的でした。
データのPCへの吸い上げも一瞬にして完了しますので、もうひとつの課題だった受付での集計の待ち時間が大幅に短縮できました。

消耗品のコストが大幅に削減!

導入されたことによる御社の業務メリットをお聞かせ下さい

佐藤様:導入によって運営側の弊社の課題も解決しました。
短冊の印刷補充がなくなりました。また、受付から選書リストのプリントアウトまでの時間が激減しました。
これによって空いた時間でサポートを手厚くすることにより、利用者へのサービス向上につなげています。
また、短冊用紙が不要となった分のコスト削減も大きいです。

今後の課題はありますか?

佐藤様:常設のこのセンター以外に、全国各地で同じ展示会を開催しています。(春:50箇所、秋:10箇所)
この展示会は以前の短冊方式で行っており、BW-220CBを導入したいのですが、必要となる台数が把握できないため導入には至っていません。
選書センターは予約制なので、BW-220CBの台数以内に予約人数を調整することが可能なのですが、展示会は同日に数ヶ所で開催することもあり、その日に何人いらっしゃるかが分からないため、相当な台数を用意する必要があります。
良い運営方法が見つかればこちらへの導入もしたい、というのが課題です。

最後にアイメックスへのご要望がありましたらお聞かせ下さい

佐藤様:導入して2年以上になりますが、これまでにトラブルもほとんどなく、大変満足しています。
今後は蔵書の棚卸しにもBW-220CBを使用したいので、相談に乗って下さい。

アイメックスからのご提案

今回は御社向けに専用のアプリケーションを作成しましたが、BW-220には「棚卸」「入出荷」「照合」等を始めとした様々な業務で利用可能な標準アプリケーションを標準搭載しています。
この標準アプリケーションは無償提供の簡易設定ツール「AiBuilder」を使用して、お客様が自社の仕様に合わせて自分で設定変更することが可能です。
これを利用いただくことにより、棚卸等にも転用することが簡単にできます。
図書館での蔵書点検用の端末としても最適と思います。

佐藤様:それは良いことをお聞きしました。是非、使ってみたいと思います。

ありがとうございました。
上記資料はこちらから

<関連リンク>

■「テンキー付次世代型データコレクタ BW-220シリーズ」:

https://www.aimex.co.jp/product/bw-220series

■日本出版販売株式会社 日販図書館選書センター Webサイト:

https://sensho-c.jp/

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